エソビジョンXT の新機能

動物行動は一般的な行動神経科学から毒物学および薬理学まで、多くの研究において重要となっています。

1つのソフトウェアパッケージから完全な画像を取得

ビデオ・トラッキングは、行動観察から”推測”を除外します。 EthoVision XTは、活動、動き、パス形状、角速度を追跡し、グルーミングやジャンプなどの動作を自動的に認識します。

手動イベントレコーダー（Manual Event Recorder）

しかし行動はますます多様となり、自動的に採点できない特定の行動事象の注釈が必要となってきます。そのためEthoVision XTは劇的に改善され、すでに組み込まれている機能にさらに多くの機能が追加されました。最新バージョンでは、手動イベントレコーダー（MER）が提供されています。 

現在可能な機能は以下の通りです。

• ライブとオフラインのスコア
• スコアリングされたイベントの編集
• 減速したスコア（フレームごとの精度）
• 期間中のある行動に加えて、スコアポイントのイベント（インスタンス）
• トライアルおよびハードウェア制御にスコアリングされた動作を使用

 

 

ライブまたはオフラインでスコア付け・イベント編集

以前は、ライブを追跡する際に取得フェーズでのみ行動にスコアを付けることが可能でしたが、 今回追加された機能により、ビデオ録画を使用してオフラインで手動でスコアリングすることもできるようになりました。手動でスコアリングされたイベントを編集し、タイムスタンプを変更するには、タイムライン上でスコアリングされた動作をクリックしてドラッグするだけ。オフラインで得点を付けると、再生スピードを遅くすることができるため、得点の精度が向上します。

持続時間とポイントイベントのビヘイビア

スコア付けされたビヘイビアには、継続時間（開始/停止動作）またはポイントイベントがあります。 後者は、素早く発生する行動（咬合や蹴りなど）や、発生頻度を知りたい場合に役立ちます。

動物の行動に基づく機器の統合制御

トライアル＆ハードウェアの制御により、動物の行動に基づいた外部ハードウェアデバイス（例えば、ドアの開きや光や音の合図など）をプログラムして制御することができます。 例えば、動物が特定のゾーンにいるか、または20秒以上休止している場合、EthoVision XTはハードウェアデバイスをトリガーします。

この外部コントロールは、ライブスコアリング中に手動でスコアリングされたイベントに基づくことも可能になりました。 この機能を使用すると、ビヘイビアに注釈を付けた後、すぐにハードウェアのトリガーが発生する可能性があります。

独自のパラメータを構築

多くの場合、EthoVIsion XT内で独自のパラメータを定義できます。 これは、例として新規オブジェクトテストにおいて非常に有用となります。

このテストでは、しばしばノーズポイントからオブジェクトまでの近接度として定義された “proximity”パラメータを使用します。 しかし、そのパラメータがオブジェクトの探索には不十分な場合、動物の動きや頭の向きなどの他のパラメータも同様に重要となります。

マルチ・コンディション

EthoVIsion XTは解決策を提供し、複数条件変数を定義することができます。前述の例を続けると「見出しとゾーン」「被写体が動いている」「鼻先がオブジェクトゾーンにある」を組み合わせて、カスタマイズされた新しいパラメータを効果的に作成できます。

既存のパラメータを使用することに加えて、スコアリングされた動作、ハードウェアイベント、および外部データを手動または自動で組み合わせ、独自の変数を作成することも可能。これによりビヘイビアをより詳細に、自動的に測定する効果的な方法を得られます。

パラメータを結合し、手動または自動でスコア付けされた動作をカスタマイズしてパラメータを作成します。

 

カスタムパラメータを構築

パラメータが不足する場合、 興味のある変数が動物のx、y座標に基づいている場合は、それを構築してEthoVIsion XTで利用できるようにします。

イベント前後の行動を比較

刺激応答シナリオでは、刺激が提示される前後の行動を比較できる可能性が高くなります。以前に導入された フリー間隔分析 が更新され、特定のイベントが発生する前の時間枠を、間隔選択の開始点として選択できるようになりました。 これは、刺激に対する反応で動物の行動がどのように変化するかを非常に容易に見ることができます。

刺激などの特定のイベントの前後の動物の行動を比較します。