タッピング・デバイス(Tapping device)

ゼブラフィッシュの幼生は驚異的な驚愕反応を示します。 これは脊椎動物におけるプロセスと同様の方法で神経経路によって媒介されるため、驚愕反応試験は広範囲の神経科学研究に適用することができます。

振動刺激(Vibration stimulus)

驚愕反応は光刺激、または振動刺激などの方法で引き起こされます。 光刺激はすでにオブザベーション・チャンバーに含まれていますが、振動刺激の場合はタッピング・デバイスをアドオンで使用します。これはオブザベーション・チャンバー内の、ウェルプレートまたはペトリディッシュの底の部分に取り付ける小さな器具です。

 

異なるレベルの振動(Stimuli at different levels)

このデバイスからのタップは水に振動を引き起こし、個体に驚愕反応を引き起こします。8つのレベルでの異なる強さで振動刺激を設定します。また、タッピングレートを最大3タップ/秒に調整することも可能。タッピング・デバイスは白色光刺激と組み合わせることができ、両方ともDanioVisionシステムに含まれるEthoVision XTソフトウェアによって制御されます。

個体の驚愕反応を分析するために、EthoVision XTによって測定された距離移動パラメータを使用して、刺激の前後の期間を比較することができます。

ウェルプレート内の位置の影響はありません

タッピング・デバイスは、試験を行った全ての個体に対して均一な刺激を提供します。 ベータテストでは、上段対底段または96-対48-ウェルプレートにおける個体間の応答率に差は見られませんでした。

幼生の年齢

ベータテストでは、すべての刺激強度について3〜9dpfの年齢から驚愕反応を検出できることも示されました。 5および6 dpfの幼生について実施した試験は、5日目と6日目の間の応答の程度に有意差を示されませんでした(ANOVA、P> 0.5)。

*スウェーデンのストックホルムカロリンスカ研究所環境医学研究所のStefan Spulber博士、 Dr. Edor Kabashi、Insitut du Cerveau et de la Moelle、パリ、フランス; URM INSERM 788、Le Kremlin-Bicêtre、フランス、中谷博子博士。